自動値と非標準の QuickTime ファイル
「Compressor」はさまざまな手法を使って、「自動」に設定されている設定に適
切な値を判断します。ほとんどの場合、QuickTime ファイルに、フレームレート
やフレームサイズなど、ファイルのさまざまな属性を指定するメタデータが含ま
れています。しかし、このようなメタデータが存在せず、「Compressor」に強制
的に情報を判断させたり、メタデータが正しくなく、「Compressor」が「自動」
設定に対して間違った値を生成したりという場合があります。
さらに、一部の QuickTime ファイルは非標準の設定を使うため、「Compressor」
で不適切な自動値を選択せざるを得ないこともあります。
このような理由から、「自動」に設定されている設定について「インスペクタ」
で値を確かめることをお勧めします。詳細については、「
自動設定について
」を
参照してください。
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第 6 章
ソースメディアファイルを読み込む
設定とは、出力フォーマット、フィルタ、ジオメトリを含むトランスコード属性
の集合で、トランスコード処理の一環としてユーザがソースメディアファイルに
適用します。
ソースメディアファイルに設定を少なくとも 1 つ割り当てないと、トランスコー
ドは実行できません。「バッチ」ウインドウで現在のバッチにソースメディア
ファイルを配置したら、構成済みの設定を選択するか、「設定」タブで独自の設
定を作成することができます。
必要と思われる設定がすべて指定されていれば、直接「バッチ」ウインドウから
選択できるので、「設定」タブを再び開く必要はありません。
メモ: 個々の設定は、「Compressor」プリセットの 1 種です。設定の場合と同様
に、書き出し先プリセットも作成、変更、保存、および削除ができます。書き出
し先の詳細については、「
書き出し先を決める/変更する
」を参照してくださ
い。
この章では以下の内容について説明します:
•
「設定」タブについて
(ページ 108)
•
「インスペクタ」と設定を使う
(ページ 112)
•
設定を複製する
(ページ 113)
•
最初から設定を作成する
(ページ 114)
•
設定を検索する
(ページ 116)
•
設定をプレビューする
(ページ 116)
•
設定を削除する
(ページ 118)
•
設定のグループを作成する
(ページ 119)
•
設定を配布する/共有する
(ページ 120)
•
例;DVD のカスタムグループおよび設定を作成する
(ページ 121)
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