カスタム設定を使ってトランスコードのために Compressor
を準備する
「Compressor」には、さまざまな構成済みの設定が用意されているので、すぐに
トランスコードを開始できます。ソースメディアファイルをただちにトランス
コードする必要があり、独自の設定を作成しなくてもよい場合は、「
簡単な
Compressor ワークフロー;バッチテンプレートを使う方法
」の手順に従ってく
ださい。バッチテンプレートの中に目的のワークフローがないけれども、すぐに
トランスコードを開始したい場合は、「
簡単な Compressor ワークフロー;手動
による方法
」の手順を試してみてください。
独自の設定と書き出し先を作成して、フィルタ、クロップ、フレームのサイズ変
更、アクション設定などの属性をカスタマイズしたい場合は、以下の手順に従っ
てください。ここで作成するカスタム設定が、トランスコードを必要とするすべ
ての場合に使用できるのであれば、この手順は一度実行するだけで済みます。た
だし、トランスコーディングプロジェクトごとに異なる設定や書き出し先を作成
する必要がある場合は、そのつど、この手順を繰り返してください。
ステージ 1:
設定を作成する
「Compressor」に用意された構成済みの設定またはバッチテンプレートを使用し
ない場合は、独自の設定を作成する必要があります。その場合はまず、「設定」
タブで追加(+)ボタンをクリックし、「ファイルフォーマット」メニューから
出力フォーマットを選択します。詳細については、「
出力フォーマットを選択す
る
」を参照してください。また、フィルタ、ジオメトリ、およびトランスコード
後のアクションを追加するオプションや、設定をプレビューして仕上がりを確認
するオプションも用意されています。詳細については、「
最初から設定を作成す
る
」を参照してください。
作成した設定をグループに分けて、ワークフローを効率化することもできます。
詳細については、「
設定のグループを作成する
」を参照してください。
39
第 3 章
トランスコードの基本的なワークフロー
設定を作成した後で、それをさらにカスタマイズしてフィルタ(画質の調整やレ
ターボックスなどのエフェクトの追加を行う)やピクセルサイズ(ジオメトリ
値)、トランスコード後のアクションなどの設定を加えることもできます。これ
らの追加設定はすべて「インスペクタ」ウインドウで行います。詳細について
は、「
設定にフィルタを追加する
」、「
フレームコントロールを使って作業す
る
」、「
ジオメトリを追加する
」、および「
アクションを追加する
」を参照して
ください。
ステージ 2:
設定をプレビューする
バッチを実行する前に設定をプレビューしておくと、時間を有効に使うことがで
きます。「プレビュー」ウインドウでプレビューを実行し、出力メディアファイ
ルの品質が満足いくものかどうか確認してください。「プレビュー」ウインドウ
の画面は 2 つに分かれており、一方ではオリジナルの形式によるソースメディア
ファイルの内容、他方に出力メディアファイルの内容が表示されます。
「プレビュー」ウインドウでは、以下のいずれかを実行できます:
• メディアファイルを再生する
• 設定の効果を動的に(リアルタイムで)プレビューする
• 設定プリセット内のフィルタ設定とジオメトリのエフェクトを変更する
• ソースファイルまたは出力ファイルのバージョン間で設定エフェクトを比較す
る
• 出力ファイルのフレームサイズをクロップする
• アスペクト比を変更する
• さまざまなマーカー(圧縮、チャプタ、Podcast)を追加する
メモ: 「フレームコントロール」設定は、「プレビュー」ウインドウでプレビュー
できません。「フレームコントロール」設定をプレビューするには、ソース・メ
ディア・ファイルの小さな一部分でテスト・トランスコードを実行します。(詳
細については、「
「プレビュー」ウインドウでクリップの一部をトランスコード
する
」を参照してください。)
詳細については、「
「プレビュー」ウインドウを使う
」または「
設定をプレビュー
する
」を参照してください。
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第 3 章
トランスコードの基本的なワークフロー
ステージ 3:
書き出し先を作成する
デフォルトでは、トランスコードされたファイルはソースメディアファイルと同
じフォルダ(「ソース」)に保存されます。トランスコードされたファイルを別
の場所に保存したい場合には、「書き出し先」タブで新しい書き出し先を作成で
きます。このタブでは、ユーザがアクセス権を持つフォルダ、ボリューム、また
はリモートサーバを書き出し先として選択できます。また、トランスコードした
出力ファイルにファイル識別子を追加することもできます。適切な書き出し先を
いったん作成すれば、以降は「書き出し先」タブを再度開いて指定する必要はあ
りません。
詳細については、「
書き出し先を決める/変更する
」を参照してください。