Compressor のバッチを作成する
このセクションでは、「Compressor」の完全なバッチを手動で作成および実行す
る手順について説明します。もっと迅速で簡単ですが制限がある方法について
は、「
簡単な Compressor ワークフロー;バッチテンプレートを使う方法
」を参
照してください。
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第 3 章
トランスコードの基本的なワークフロー
必要な設定と書き出し先を用意したら、トランスコードを実行するためのバッチ
を作成します。バッチには 1 つまたは複数のジョブが含まれます。ジョブは、1
つまたは複数のターゲットからなる 1 つのソースメディアファイルで構成され、
設定と書き出し先が含まれます。
バッチ内の各ジョブ(ソースメディアファイル)に少なくとも 1 つのターゲット
(設定と書き出し先)を割り当てないと、バッチを実行してトランスコードする
ことはできません。バッチ内のすべてのジョブがまとめて実行されます。バッチ
とは、保存して、クローズし、再度開くことができる書類のようなものです。
Final Cut Pro プロジェクトと同じように、「Compressor」のバッチはそれぞれ個
別のタブ(個々に切り離すことができます)内にあります。
ステージ 1:
ソース・メディア・ファイルを「Compressor」に読み込む
ファイル選択ダイアログを使用するか、または Finder から「Compressor」の「バッ
チ」ウインドウにファイルをドラッグして、ソースメディアファイルをバッチに
読み込みます。ソースメディアファイルは、アクセス可能なすべてのフォルダか
ら読み込むことができます。
詳細については、「
ソースメディアファイルを読み込む
」を参照してください。
ステージ 2:
設定を割り当てる
ソースメディアファイルを「バッチ」ウインドウに読み込んだら、1 つまたは複
数の設定を割り当てる必要があります。これによりソースメディアファイルが
ジョブに変わります。設定を少なくとも 1 つ割り当てないと、ソースメディア
ファイルをトランスコードできません。ソースメディアファイルに設定を追加す
るには、構成済みの設定を選択するか、独自の設定を作成します。設定には出力
ファイルフォーマットを関連付ける必要があります。
• 構成済みの設定を選択する場合: 出力ファイルフォーマットはすでに割り当
てられています。
• 独自の設定を作成する場合: 「設定」タブで追加(+)ボタンをクリックし、
ファイル・フォーマット・メニューから出力ファイルフォーマットを選択する
必要があります。
1 つの設定を 1 ステップの操作で複数のジョブに割り当てることができます。そ
のためには、「バッチ」ウインドウでジョブを選択して、「ターゲット」>「設
定を使って新規ターゲットを作成」を選択すると表示されるダイアログから設定
をします。または、Control キーを押したまま、選択済みのいずれかのジョブを
クリックして、表示されたショートカットメニューの「設定を使って新規ター
ゲットを作成」サブメニューから設定を選択します。
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第 3 章
トランスコードの基本的なワークフロー
よく使う設定(構成済みの設定またはカスタム設定)がある場合は、複数の設定
を含む
ドロップレットと呼ばれるスタンドアロンのアプリケーションを作成して
ワークフローを効率化できます。ドロップレットを使えば、「Compressor」を開
かなくてもバッチを実行できます。詳細については、「
「設定」タブからドロッ
プレットを作成する
」を参照してください。
メモ: 設定のグループを作成しておくと、複数の設定をソースメディアファイル
に簡単に割り当てることができます。詳細については、「
設定のグループを作成
する
」を参照してください。
ステージ 3:
「プレビュー」ウインドウで設定をプレビューする
ソースメディアファイル、または設定を割り当てたソースメディアファイルをプ
レビューできます。「プレビュー」ウインドウでは、設定内のフィルタやジオメ
トリのエフェクトを動的に(リアルタイムで)プレビューし、変更することがで
きます。また、メディアファイルの再生や、ソースや出力バージョンの表示も可
能です。さらに、出力ファイルのフレームサイズをクロップしたり、アスペクト
比を変更したり、MPEG-1、MPEG-2、H.264(Apple デバイス用)フォーマットに
関連するさまざまなマーカーを追加したりすることもできます。
詳細については、「
クリップをプレビューする
」または「
設定をプレビューす
る
」を参照してください。
ステージ 4:
書き出し先を割り当てる
各ターゲットに書き出し先を割り当てることで、出力メディアファイルを配置す
る位置を選択できます。さらに、書き出し先によって、出力メディアファイルに
どのような名前を付けるかといったさまざまな側面も定義されます。「書き出し
先」タブにいくつかの書き出し先が用意されているので、この中から目的のもの
を選択できます。また、独自の書き出し先も作成できます。「書き出し先」タブ
からジョブのターゲットにドラッグして書き出し先を割り当てるだけでなく、
「ターゲット」>「書き出し先」メニューまたは Control キーを押したままター
ゲットをクリックしたときに表示されるショートカットメニューを使用して、既
存の書き出し先をジョブに割り当てることもできます。また、上記の 2 つのメ
ニューで「その他」を選択することで、書き出し先として定義されていない位置
を選択することもできます。
詳細については、「
ソースメディアファイルに書き出し先を割り当てる
」を参照
してください。
ステージ 5:
バッチを実行してトランスコードする
バッチに必要なすべてのジョブを作成し、設定と出力ファイルの品質をプレビュー
で確認すると、バッチを実行する準備が整います。「バッチ」ウインドウの「実
行」ボタンをクリックして実行します。
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第 3 章
トランスコードの基本的なワークフロー
メモ: 大きなバッチをトランスコードする場合、コンピュータのスクリーンセー
バをオフにしてください。スクリーンセーバにリソースが奪われない分、トラン
スコードの速度が改善します。
詳細については、「
バッチを実行する
」を参照してください。
トランスコード状況を表示する
「Share Monitor」と「履歴」ウインドウを使えば、実行したバッチとバッチ内の
すべてのジョブについて現在の状況を確認できます。「Share Monitor」はスタン
ドアロンのアプリケーションであるため、「Compressor」とドロップレットの両
方で使用できます。バッチを実行していなくても、また「Compressor」を開いて
いなくても使用に差し支えありません。ドロップレットの詳細については、「
「設
定」タブからドロップレットを作成する
」を参照してください。
ステージ 1: