Apple Qmaster システムはどのようにバッチを分散するか
「Apple Qmaster」のクラスタコントローラは、クラスタ内のリソースを最も効率
的に使用できる方法を決定します。この決定は、各サービスノードの稼働率およ
びバッチをいくつに分割できるか(次で説明します)に基づいて行われます。
「Apple Qmaster」は個々のバッチを別々のサービスノードに分割するため、作業
は共有され、より短時間で完了します。また、この方法ではすべてのサービス
ノードを可能な限り活用するので、リソースが無駄になりません。
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第 29 章
Apple Qmaster と分散処理
クラスタコントローラは、以下の方法のいずれか、またはその両方によって、
バッチをクラスタに分散します。(「Apple Qmaster」は、最も効率的な処理方法
を個々のバッチに合わせて臨機応変に決定します。)
• バッチをデータセグメントに分割する: たとえば、レンダリングのバッチで
は、クラスタコントローラはフレームをグループ(セグメント)に分割しま
す。それぞれのセグメントはクラスタ内のサービスノードで並列処理されま
す。
• バッチをタスクに分割する: たとえば、レンダリングのバッチでは、クラス
タコントローラはレンダリングの作業をさまざまな処理タスクに分割します。
異なるタスクは、それぞれ異なるサービスノードで実行されます。
「Apple Qmaster」は、直接セグメントを移動するのではなく、ネットワーク経由
でどのセグメントを読むか、目的のセグメントの場所はどこか、そしてどんな処
理を行うかとサービスノードに伝えます。以下の例では、あるバッチが
Apple Qmaster システムでどのように処理されるかを示します。
Batch submitted by
Compressor or
Apple Qmaster (job request
for frames 1–30)
Cluster controller
divides and distributes
job to available
service nodes
Service node 1
Service node 2
Service node 3
Instructions specifying
locations of source files
and frames 11–20
Instructions specifying
locations of source files
and frames 21–30
Instructions specifying
locations of source files
and frames 01–10
Processed file (frames 1-30)
placed in specified
destination
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第 29 章
Apple Qmaster と分散処理
バッチを分散する場合、「Apple Qmaster」は Mac OS X に組み込まれたテクノロ
ジーを使って IP サブネット上のクラスタでサービスを検索し、情報の共有と受
領を動的に行います。コンピュータは処理の稼動状況を常に提示できるので、
「Apple Qmaster」は作業をクラスタ全体にでも分散(ロードバランス)できま
す。