Compressor 4 - 「オーディオ」タブの設定

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「オーディオ」タブの設定

Dolby Digital Professional の重要な設定にはすべて、「オーディオ」タブからアク
セスできます。

• ターゲットシステム: 「Compressor」は、使用できる設定をターゲットシス

テムに該当するものに限定します。「DVD Studio Pro」用にエンコードする場
合は、「DVD ビデオ」を選択します。DVD オーディオオーサリングアプリケー
ション用にエンコードする場合にのみ「DVD オーディオ」を選択します。「標
準 AC-3」を選択すると、設定の制限が削除されます。

• オーディオコーディングモード: エンコードストリームのオーディオチャン

ネルを指定します。この設定にも「自動」ボタンがあります。

The Audio Coding Mode
Automatic button

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Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する

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たとえば、「3/2(L、C、R、Ls、Rs)」は、3 つのフロントチャンネル(左、
センター、右)と 2 つのリアチャンネル(サラウンド)を意味します。「2/0
(L、R)」は、実質的に標準のステレオファイルです。「オーディオコーディ
ングモード」は、使用可能な帯域幅およびサラウンドチャンネル前処理などの
設定に影響します。「自動」ボタン(「オーディオコーディングモード」ポッ
プアップメニューの隣)をクリックすると、「Compressor」は使用可能なソー
ス・オーディオ・ファイルに基づいて、どのオーディオコーディングモードが
最適かを判定します。

3/1 channels

3/0 channels

2/2 channels

1/0 channels

2/1 channels

2/0 channels

(LFE option not available)

(LFE option not available)

3/2 channels

L

C

LFE

LFE

LFE

LFE

LFE

LFE

LFE

R

Ls

Rs

L

R

Ls

Rs

L

R

L

R

S

L

C

R

S

L

C

C

R

メモ: 「オーディオコーディングモード」ポップアップメニューで、「S」は単
一のリア「サラウンド」チャンネルを表します。この図では、「LFE」は重低
音エフェクト(サブウーファーとも呼ばれます)を表します。詳細について
は、「

ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(手動)

」お

よび「

ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(自動)

」を

参照してください。

• 重低音エフェクト(LFE)を使用: このチェックボックスを選択すると、エン

コードされたストリームに LFE チャンネルが含まれます(1/0 モノラルまたは
2/0 ステレオには使用できません)。

• サンプルレート: サンプルレートを指定します。ビデオおよびオーディオ DVD

オーサリング用のファイルすべて、DVD 仕様に基づき、48 kHz サンプルレート
が指定されている必要があります。32 kHz および 44.1 kHz のサンプルレート
は、標準 AC-3 がターゲットシステムである場合に限り使用できます。

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Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する

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• データレート: 選択項目は、コーディングモードおよびターゲットシステム

によって異なります。レートが高くなるほど、品質が向上します。AC-3 スト
リームには、一定のデータレートがあります。448 kbps は 5.1 エンコードのデ
フォルトで、この場合、1 分間の AC-3 オーディオには約 3.3 MB の記憶が必要
です。ステレオエンコードの場合、192 kbps および 224 kbps のレートが一般的
であり、標準品質の結果が得られます。

• ビットストリームモード: エンコードオーディオ素材をどのような目的で使

用するかを定義します。この情報は、完成したストリームに含められ、一部の
デコードシステムで読み取ることができます。

• ダイアログ正規化: 最大変調のレベルを基準に、フルスケールデシベル(dBFS)

を使って、サウンドファイル内のダイアログの平均音声レベルを指定します。
再生デバイスは、この情報を使って、さまざまな AC-3 ストリーム間で同一の
音量を保持します。この目的は、ソースファイルに関係なく、AC-3 フォーマッ
トでエンコードしたオーディオファイルの視聴レベルを同じにすることです。

異なるオーディオファイル(音量レベルがそれぞれ異なるファイル)を DVD
にする場合は、「ダイアログ正規化」機能を正しく使用することが特に重要で
す。各ファイルの平均レベルが分かっていれば、それぞれのファイルの「ダイ
アログ正規化」フィールドに数値を入力します。たとえば、「Final Cut Pro」
シーケンスのダイアログがオーディオメーターで平均およそ –12 dB であれば、
「ダイアログ正規化」フィールドに –12 と入力します。

メモ: この正規化は DVD のオーディオストリーム間であって、個々のオーディ
オストリーム内ではありません。このタイプの正規化では、オーディオ編集
ツールを使用します。–1 dBFS 〜 –31 dBFS の値を入力できます。入力した値と
31 dBFS(標準的なダイアログの視聴レベル)の違いが、ソースオーディオが
減衰される量になります。

–31 dBFS と入力した場合: 減衰量は 0 dB(31 dBFS–31 dBFS)になり、ソース

オーディオレベルは影響を受けません。

–27 dBFS と入力した場合: 減衰量は 4 dB(31 dBFS–27 dBFS)になります。

–12 dBFS と入力した場合: 減衰量は 19 dB(31 dBFS–12 dBFS)になります。

ソースファイルの音量が大きいほど、入力する値は小さくなり、エンコードさ
れたファイルの中で再生時に減衰されるオーディオの量も多くなります。

ソースファイルのサウンドレベルが分からない場合、または何らかの理由で
Dolby Digital Professional エンコーダの影響をサウンドレベルに与えたくないと
いう場合は、「ダイアログ正規化」に –31 と入力し、「圧縮プリセット」ポッ
プアップメニュー(「前処理」タブ内)で「なし」を選択します。

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重要:

「圧縮プリセット」設定のいずれかを使用する場合は、「ダイアログ

正規化」を正しく設定することが不可欠です。「圧縮プリセット」設定では、
ダイアログの正規化後、オーディオが標準の視聴レベルである 31 dBFS になる
ものとします。これよりも一貫してレベルが大きいと、音に歪みが生じ、不安
定なレベルになります。