MP3 のトランスコーディングのワークフロー
「Compressor」を使ってオーディオファイルを MP3 フォーマットファイルにト
ランスコードする方法は、ファイルの用途に基づいて決まります。基本的な手順
について以下で説明します。
ステージ 1:
バッチを作成する
トランスコードの場合と同様、まずバッチを作成する必要があります。詳細につ
いては、「
カスタム設定を使ってトランスコードのために Compressor を準備す
る
」を参照してください。
ステージ 2:
ソース・オーディオ・ファイルのあるジョブを作成する
Finder からバッチにドラッグするか、または「ジョブ」>「ファイルを使って新
規ジョブを作成」と選択して、ソース・オーディオ・ファイルを読み込みます。
ステージ 3:
注釈を追加する(必要に応じて)
MP3 ファイルを「iTunes」などのデバイスやアプリケーションで再生する場合
は、アーティスト、アルバム、タイトルなどのさまざまな注釈を追加してユーザ
が読み取れるように表示できます。詳細については、「
「追加情報」タブ
」を参
照してください。
ステージ 4:
MP3 設定のターゲットを各ジョブに追加する
ジョブごとに少なくとも 1 つのターゲットが必要です。この場合、ジョブには
MP3 設定のターゲットが必要です。ジョブが複数ある場合は、「編集」>「すべ
てを選択」と選択してすべてのジョブを選択した後、「ターゲット」>「設定を
使って新規ターゲットを作成」と選択して、すべてのジョブに同じ設定を適用す
るのが最も簡単です。
ステージ 5:
バッチを実行してトランスコードする
「実行」ボタンをクリックして、トランスコード処理を開始します。詳細につい
ては、「
バッチを実行する
」を参照してください。
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第 16 章
MP3 出力ファイルを作成する
「Compressor」には、高品質の MPEG-1 にトランスコードされたファイルを作成
するのに必要なツールが用意されています。
MPEG-1 とは、Motion Picture Experts Group(MPEG)が定めた、放送業界で国際的
に受け入れられている圧縮規格です。MPEG-1 は VHS 品質のビデオファイルを作
成できるフォーマットで、比較的低いビットレートを使用する SIF(Standard
Interface Format)解像度のノンインターレース(プログレッシブ)ビデオをサ
ポートします(「Compressor」では 0.5 Mbps 〜 2 Mbps がサポートされていま
す)。このフォーマットでは、圧縮された 1 チャンネルまたは 2 チャンネルの
オーディオを作成できます。
この章では以下の内容について説明します:
•
MPEG-1 の一般的な用途
(ページ 201)
•
MPEG-1 の仕様
(ページ 202)
•
MPEG-1 エンコーダパネルについて
(ページ 203)
•
MPEG-1 の「ビデオ」タブについて
(ページ 204)
•
MPEG-1 の「オーディオ」タブについて
(ページ 206)
•
システムストリームとエレメンタリーストリームについて
(ページ 207)
•
MPEG-1 トランスコードのワークフロー
(ページ 207)
•
MPEG-1 ファイルフォーマットを Web 用に設定する
(ページ 208)
•
MPEG-1 ファイルフォーマットを DVD 用に設定する
(ページ 210)
•
DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する
(ページ 211)
•
DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する
(ページ 213)
•
(オプション)「DVD 用 MPEG-1」のグループと書き出し先を作成する
(ページ
215)
MPEG-1 の一般的な用途
MPEG-1 は標準として広く採用されているので、光学式ディスク、Web、オーディ
オのみのファイルなどを含む数多くの配布方法で使用できます。
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