ビットレートの選択について
標準 DVD 再生用の標準ビットレートと最大ビットレートを決める際には、オー
ディオトラックのビットレートと MPEG-2 のビットレートを考慮してください。
オーディオビットレートとビデオビットレートでは、平均値および最大値の合計
が、標準 DVD プレーヤーからの転送で保証される最大値 10.08 Mbps を下回る必
要があります。DVD 対応のオーディオフォーマットは、固定ビットレート(CBR)
なので、考慮する最大オーディオビットレートはありません。
たとえば、1.5Mbps の AIFF オーディオを使用している場合は、ビデオビットレー
トの平均値と最大値が両方とも 8.5Mbps を常に下回るようにします。通常、標準
ビットレートはこの値よりも低くなります(たとえば、長さが 2 時間分 DVD ビ
デオでは 3.5 Mbps です)。しかし、最大ビットレートもこの値より低く設定す
る必要があります。エラー(たとえば、サブタイトルストリームの受け入れ)の
可能性も考慮し、最大ビットレートを 8.0 Mbps に設定することをお勧めします。
Dolby Digital や MPEG-1/レイヤー 2 といった DVD 対応の圧縮オーディオフォー
マットを使用している場合は、オーディオビットレートを 0.2 〜 0.4 Mbps 程度に
低く設定します。この場合、最大ビットレートを約 1 Mbps 高く設定できます。
また、一般的には、最大ビットレートは標準ビットレートより少なくとも 1 Mbps
は高く設定しておき、ビットレートの変動を許容しながら品質を一定に保てるよ
うにします。