MPEG-4 Part 2 について
MPEG-4 Part 2 には、次の利点があります。
• 標準への準拠: 出力は、MPEG-4 Part 2 対応デバイスだけでなく、ほかの規格
ベース(ISMA)のプレーヤーでも扱えます。たとえば、携帯電話などです。
• 高品質のビデオ: 高機能のトランスコーダで、ターゲットデータレートに設
定できるだけでなく、1 パス可変ビットレート(VBR)を使用して、出力の品
質やトランスコードの速度を最大限に高めることが可能です。
• AAC(Advanced Audio Coding): MPEG-4 オーディオは各種のソースオーディオ
に幅広く対応しており、真の可変ビットレート(VBR)オーディオトランスコー
ディングを QuickTime にもたらします。MPEG-4 は、MP3 オーディオより優れ
た音質を提供する Advanced Audio Coding(AAC)コーデックを使用して、同じ
ビットレートならより小さなファイルサイズで、そしてサイズが同じならより
高い品質での圧縮を可能にしています。また、アートワークや URL が割り当て
られたチャプタマーカーなどの Podcasting 情報のほかにも、さまざまなテキス
ト注釈を含めることができます。
• ストリーミングのヒンティング: ヒンティングでは、ビデオストリームをス
トリーム可能なセグメントに分割する際の、分け方を設定します。ストリーミ
ングビデオを作成するには、データを送信するタイミングの手がかりをスト
リーミングサーバに与える必要があります。ヒントを与えるには、最大パケッ
トサイズと最大パケット継続時間を定義します。ヒント・トラックには、出力
ファイルのストリームに必要な情報が含まれています。ヒント・トラックは出
力ファイル(ビデオおよびオーディオ)内のすべてのメディアトラックに対し
て作成されます。ストリーミングサーバはこのヒント・トラックを使用して、
メディアをリアルタイムストリームに変換します。
246
第 19 章
MPEG-4 出力ファイルを作成する