Compressor 4 - ステレオ再生に対応する

background image

ステレオ再生に対応する

5.1 システムは普及していますが、必ずステレオリプロダクションを処理する必
要があります。これを行うための基本的な方法が、以下のように 3 通りありま
す:

• オリジナルのマルチトラック要素から新しいステレオミックスを準備する方法

(従来のステレオミキシングセッションを使用)。

• マルチチャンネルミックスからスタジオ調整ダウンミックスを準備する方法。

この方法では、5.1 バージョンのミックスを完了した作業が利用されます。完
成したステレオミックスに示される各チャンネルの割合が正確に保持されると
いう柔軟性があります。

• デコーダであらかじめ設定されている方法に基づいて、ステレオダウンミック

スを生成する方法。ダウンミックスのオプションおよびダイナミックレンジ・
コントロールエフェクトは、制作スタジオでプレビューし、一定の範囲内で調
整することができます。

高価ではないサラウンドシステムでミックスを確認し、一般的な再生システムで
鳴らされる音を基に評価してください。

メモ: Dolby Digital Professional の詳細については、Dolby Laboratories Inc. の Web
サイト(

http://www.dolby.com

)にある「Dolby Digital Professional に関する FAQ」

を参照してください。

176

12

Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する

background image

「Compressor」を使えば、iTunes 準拠の H.264 ファイルを作成できます。これら
のファイルは、「iTunes」を通して iPhone、iPad、iPod、または Apple TV で再生
できます。

H.264 エンコーダは圧縮効率が高いため、「iTunes」や Apple デバイスで再生す
るメディアの作成に適しています。「Compressor」には、設定のプリセットが用
意されています。これらは、「H.264(Apple デバイス用)」の「エンコーダ」パ
ネルを使って簡単に調整できるため、自分の必要性に合わせて最適なメディア
ファイルを作成できます。

その他の用途(Web ビデオなど)に使用するための H.264 ファイルの作成につい
ては、「

QuickTime ムービー出力ファイルを作成する

」を参照してください。

この章では以下の内容について説明します:

「H.264(Apple デバイス用)」の「エンコーダ」パネルについて

(ページ 178)

Apple デバイス用のチャプタマーカーと Podcast マーカー

(ページ 182)

アスペクト比(Apple デバイス用)

(ページ 183)

H.264 のワークフロー(Apple デバイス用)

(ページ 183)

H.264(Apple デバイス用)出力ファイルの設定を構成する

(ページ 184)

177